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赤頭巾ちゃん-deux-/ペンと水彩 ½SMsize(158×113mm)

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【赤頭巾ちゃん/deux】ペン・水彩/ウォーターフォード水彩紙
シャルル・ペロー(詩人フランス 1628-1703年)『赤頭巾ちゃん』

フランスシリーズ、「シャルル・ペロー」の赤頭巾三部作の②deuxです。キャプション・絵のディスプレイに使用しているアクリルファイルもセットです。
保存性を良くするために裏面には土佐和紙を仕込んでいます。

-un-

あるひのこと、お母さんがビスケットを焼きながら、女の子に、こう言いました、「話によると、近ごろ、おばあさんはお加減がわるいそうだよ。お前、ひとつ、お見舞いに行ってきておくれ。わたしが焼いたビスケットと、このバターの壺をもってね。」

-deux-

「おばあさんのおうちは遠いのかい」と狼がききました。「ええ、とても遠いのよ」と赤頭巾ちゃんは答えました、「ほら、あそこに風車小屋が見えるでしょ、あの風車小屋のずっと向こうなの。村に入って、最初のおうちよ。」

-trois-

やがて、とん、とん、と戸をたたく音がしました。「だれだい。」狼のしゃがれ声を耳にした赤頭巾ちゃんは、最初、気味がわるくなりましたが、たぶん、おばあさんは風邪をひいているのだろうと思って、こう返事をしました、「赤頭巾です。お母さんのお言いつけで、ビスケットとバターの壺を届けにまいりましたの。」

(著シャルル・ペロー、訳澁澤龍彦『赤頭巾ちゃん』、1973年、より引用)
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※極力現物と同じように撮影しておりますが、デジタル画面と実物では色味など差異がございますのでご了承ください。